AM11:00 〜 AM18:00




 ちょうどよく来た列車に乗り、今度は第三層に向かう。
 列車内の車内販売で売られている駅弁を食べながら、車窓から国民の様子を見る。
 そこにあるのは、国の発展を予感させる国民の活力的な活動であった。
 政庁前に降り立つと、時計は13時を示していた。

 会議室に向かうと、そこには藩国首脳陣が全員揃っていた。
「お。来た来た。じゃあ、全員揃った事ですし、定例会議を始めますか」
 いつもと同じく黒野が司会進行を行う。
「では、報告を利根坂さんからお願いします」
 利根坂がアイドレス工場の視察報告を行い、その報告を書記がまとめる。
 順々に報告が行われる。
 全ての報告が行われた後、黒野がふと思い出したかのようにGENZ藩王に尋ねる。
「で、いつ田上さんを探しに行かれるので?」
 突然の問いかけに、藩王はたまたま口に含んでいた飲み物を噴き出した。
「いや、俺としてはモーラーさんに会いに行かれてもよろしいと思いますけど。ねえ?」
 と、周囲に同意を求める。すると、いややっぱえりすだろ。いや、モーラーさんだろ。田上さんだろう。と、いつものように藩王を弄る流れになったので、やはり利根坂もその流れに乗った。
 そうして、しばらくすると黒野が「さて、報告のまとめも終わったので、方針決めますよー」と、弄りの終了宣言をするとともに、今後の施政方針についての議論を始める。
 利根坂を含めた首脳陣同士の長い議論により出た結論は藩王により認められた。そして、それを国民へ発布するための準備をするために、会議は解散した。



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