用途 歩兵支援
分類 歩兵戦闘I=D
全高 6.8m
全幅 4.6m
乾燥重量 22.3t
総重量 26.5t
最高速度 50km/h
#コンクリートの平地で計測
行動距離 750km
主砲 100mm榴弾砲(ランス)
副武装 大型スコップ
大型防盾
装甲 高張力鋼
乗員 パイロット1名、コパイロット2名


 わんわん帝國の第4世代支援I=D。歩兵支援用に用途を絞って設計されている重装甲機である。極低コストで大量量産され、進歩した歩兵と共にあらゆる戦場に姿を見せることとなった。
 


 本I=Dはターン13末、ターン12〜13にかけての戦術変化にあわせて計画・設計されたと言われている。
 当時航空I=D全盛時代にあって、陸戦戦力は軽視される傾向にあったが、暁の円卓藩国をはじめとした歩兵国が高ARに頼らず、集団運用によって攻撃力を確保する新戦術を開発したため、この変化にあわせる形で、名機ダンボールをベースに開発が開始されたのである。
 
 


基本構造
 ダンボールを基本にしているが、フレーム構造を採用していたダンボールと違い、全面的にモノコック(張殻構造)とされている。これによりさらなる部品点数の低減が図られた他、重量あたりの防御力が向上した。また、腕・脚・胴などの各ブロックがほぼ独立した構造体となっているため、ブロック単位で溶接・組み立てを終了させた後に架台で組み上げることが出来るようになっている。これは専門のI=D工場の他に造船所、整備工場などでの製造を見越したもので、元々の簡素な構造とも相まって量産性・整備性を格段に引き上げることに成功している。
 コクピットまわりは完全防水、NBC対策のため約12時間分の酸素ボンベも装備しており、実機テストでは水深8m程度までであれば渡河も可能だった。

特徴
 重量のある大型防盾を扱うために腕・脚は大トルク・耐久性重視で調整されており、通常行軍速度はおよそ20km/hほどである。
 機体固定装備はなく、全てを腕部ラッチに装着/マニピュレータで保持する形になっている。また、装備換装には特に設備などは必要としないため、戦場での装備交換なども容易である。
 本機にはトモエリバー系にみられるような単独での高い戦闘能力というものは求められておらず、歩兵支援目的に絞った武装が施された。

100mmランス
 ダンボールから受け継いだ主砲である。トモエリバーから使われ続けているこの砲は、長年の使用経験とそれをフィードバックした改良によって信頼性の高い武器に仕上がっていた。
 トモエリバータイプでは高速小弾子を発射するものであったが、チップボールに装備されたのは歩兵直協で使用するために低圧砲とされた新型モデルで、砲の軽量化と反動・発射音の低減がなされている。弾種は対人榴弾(HE)・対戦車榴弾(HEAT)の2種、砲口初速は500m/s程度と比較的遅いが、想定交戦距離では問題はないと判断された。

大型スコップ
 塹壕掘削・白兵戦兼用として標準装備された。これはダンボールで使用されたものがそのまま流用されている。歩兵用・I=D用を問わず塹壕・タコ壺などを掘るために広く使われた。

大型防盾
 チップボールを象徴する装備。マニピュレーター保持ではなく、上腕ラッチに装着する(が、ラッチ破損に備えて手持ち用の取っ手も念のためつけられていた)。本機で最も念入りに作られた装備でもあり、防弾鋼板とアルミを積層し、隙間に砂を詰め込んで貼り合わせて作られている。結果的に120mm程度の徹甲弾はもとより成形炸薬弾も防御可能であった。
 この盾は使い物にならないレベルまで損傷すれば使い捨てて代わりを装備するのだが、当初イグニシアが描かれていたために捨てるのに激しい抵抗を感じる騎士が続出したため、盾のイグニシアは廃され、胸部に移されたという経緯がある。

外部センサー系
 センサー系は殆ど装備しておらず、外部観測は専らカメラに頼っていた。正面に2基、後方に1基カメラが搭載されている。カメラは内部からの操作で取り外すことができ、最悪の場合はここが覗き窓となった。歩兵連携用に集音器も搭載されてはいるが、防御戦時には通信機が頼りだった。

通信系
 車間連携の重要性から通信機は良いものを使用する必要があり、通信範囲およそ20kmほどの大型通信機を搭載していた。また、歩兵連携用に拡声器も搭載されている。

その他
 ダンボールで装備されていた対人機関銃は廃止されている。エアバイク・ピケ系列の支援戦闘バイクの発展や歩兵のウォードレス化によって歩兵の携行可能重量はかなり増大していたため、歩兵が重機関銃を個人携行できるようになっていたのである。このため、視界が悪く小回りがきかないI=Dに機載機関銃を装備することはせず、弾幕形成は歩兵に任せるという割り切った設計が採用されたのだった。結果として、機体にはまったく固定武装を施していないことになっている。




基本戦術
 基本的には歩兵の前に立って防盾を並べて壁を作り、歩兵を保護しつつ前進する形となる。後方には盾を複数運搬する機体、あるいは輸送車が控え、破損した盾を次々と交換していった。歩兵が前に出る場合は榴弾砲による支援を行う。

応用戦術
 コストの安さと装甲の厚さから、他の陸戦兵器…ダンボール、あるいはブルドックとの協同作戦も考えられている。攻撃力はブルドッグに依存し、装甲を担当する形となるだろう。

設定:GENZ イラスト:冴月