正式名称 NKiD-10
種別 陸戦型量産I=D
頭頂高 6.5m
重量 20.1t
速度 歩行時 52km/h
ローラーダッシュ時 102km/h
行動距離 950km(標準装甲)
固定装備 12.7 mm旋回機銃
レーダー RD-11 捜索・追尾レーダー
(パルス・ドップラー方式)
発動機 GE-09 ガスタービン・エンジン
補助動力 AP-05 大型超電導バッテリー
開発統括 G&C Armaments
■概観
 無名騎士藩国がNKiD-03黒曜の後継機として開発・採用した量産陸戦型I=D。NW及び第5世界での陸戦を目的とする火力支援機である。

 手堅い技術で作られた安価な機体で、青の7号の開発費、量産、維持コストがあまりに高騰したので開発された。アメショーよりも単純に、的を絞って開発されており、地上用途としてはサイベリアンなどをおしのけて、無名騎士藩国では数の上の主力となった。

 機体サイズがほぼ等しく、既に十分な数の量産が行われた共和国共通I=D「ペルシャ」から多くの部品を流用、製造・整備コストの引き下げを図っている。(といってもフレーム系は変形機構があったためにさほど流用がきかず、殆どは電装系、センサ系である。)
 黒曜、ペルシャの武装も使用可能。

 名称は鉱物系ネーミングルールに則り「玲瓏」とされた。



 共和国の量産共通I=Dの歴史としては、名機アメショー、ペルシャ、そして汎用量産機たるサイベリアンがあった。しかしこれらの機体は主に白兵戦距離から近距離での射撃戦を得意としており、射撃戦能力には常に不安を抱えていたのである。特にサイベリアンは汎用性と性能を両立しようとしたがために運用・整備コストが大きく、その維持にはかなりの整備・補給能力を要していた。

 また、無名騎士藩国が独自開発したI=Dとしては
・NKiD-03 黒曜
・NKiD-05 アビシニアン
・NKiD-07 青の7号
などがあったが、いずれも製造・運用コストが大であり、大規模運用には課題を残している。

 このため、無名騎士藩国国防省は黒曜を再設計・最適化した新型機体の開発を決定。
直ちにXNK−10の開発ナンバーが与えられ、要求書が纏められた。

その要求は以下の通りである。

生産コスト アメショークラス
整備コスト アメショークラス
戦闘可能域 陸戦
想定戦闘地域 都市、平地、山岳、砂漠
戦闘可能物理域 中〜高物理域、特に第5世界での稼働
主使用用途 中〜遠距離火力支援
搭乗兵員数 2名を維持

 この要求に対して纏められた仕様書は以下であった。

機体サイズ 20%小型化(全高6.5m)することで生産・維持コストを低減させる。
重量 機体の小型化に伴い、40%軽減(20t)
パワーウェイトレシオ エンジンを小型化し出力を維持することで、重量比1.8倍とする
防御力 新素材の使用により維持する。増加装甲を装備可能
白兵戦武装 電力消費消費の無い実体武装を装備。都市破壊に用いることが可能
射撃武装 NKiD-03のものを踏襲する他、中〜長距離支援装備としてMLRSを新開発する。
コスト ペルシャとの一部パーツ共用によってコストを15%削減する。
その他 ・オプション・ラッチと汎用FCS装備による拡張性の確保
・ヴェクトロニクスの充実、データリンク機能付加
・民生品の使用による低コスト化
・技術革新によってセンサー、コンピュータを小型化
平均整備時間 機体構造簡略化、ユニット化により25%減


■フレーム
 XNK-10の開発において最も重要視されたのは、製造コストと整備コスト、そして性能のバランスである。

 G&C Arm.の設計部ではまず機体の基本サイズを6.5mと規定し、NKiD-03のフレームを20%ダウンサイジング。次にセミモノコック構造とフレーム構造のハイブリッドであった基本設計を見直し、完全フレーム構造+装甲モジュールとした。特に胴体部分はもはや別物と言っていい構造となっている。

 この措置によって機体本体重量(フレームのみ)は約53%削減され、ペルシャとほぼ同程度となった。

(なお、右図ではエンジンは取り外されている)

■装甲
 装甲は高靭性鋳造材と高硬度・耐熱性の強化セラミック・ケブラー材の積層構造で、モジュール式で交換が容易となっている。オプションで増加装甲(重装甲)が用意された。一般には武装にペイロードを割くために標準装甲(軽装甲)で出撃するが、近接戦闘が予想される場合には増加装甲を装備、あるいは部分的に装備して出撃することもある。

■アクチュエータ
 アクチュエータはMACOのAC-08〜AC-12電磁シリンダーを採用。各部のアクチュエータはタイプ別にパッケージングされ、ツータッチで交換可能である。
 走行時は膝と足首のアクチュエータがアクティブサスペンションとして機能、上半身の安定を確保する。

■ローラーダッシュ機構
 ローラーダッシュ機構もまた、NKiD-03より受け継がれた装備の1つである。インホイールモーター式でスペースを取らず、平地ではエネルギー消費を抑えつつ高速移動することが出来た。特に都市戦では有効な装備。
 砂漠でも使用可能であるが、圧をかなり低く調整する必要がある。

■コンピュータ
 コンピュータはFinest Arts社のGX-2100モデルをシールド処理して搭載。メイン1基+サブ3基構成として冗長性が高められ、最大で3基がフェイルしても戦闘を続行可能。データ保持のために独自のバッテリーを備え、機体放棄時用に自爆装置も設置されている。
 高度な武装ドライバによりほぼ全ての武装使用動作は自動化されているが、フルマニュアル、あるいはセミオートでの運用も可能。
■ジェネレータ/パワーユニット
 ジェネレータはGE-09高回転ガスタービンエンジンが搭載されている。これはNKiD-03のエンジンでも知られるSilent社GEシリーズの最新作であり、NKiD-09R、NKiD-00Rの開発によって得られたエンジンの耐熱・小型化技術が投入され、GE-04と比較すると出力1.1倍、サイズは80%、重量74%という高性能化を達成した。この高性能エンジンの搭載によってパワーウェイトレシオはNKiD-03の1.8倍に達しており、ペイロードや装甲の選択肢を大きく広げている。
 冷却効率の問題からマウント位置は変更され、オプションフレームに挟まれる形のバックパックとして装備された。なお、バックウェポンを装備しない場合は保護装甲をつける。
 排気ガスは通常モードではサイレンサー/冷却器によって冷却・静音化されてから排出されるが、ローラーダッシュ時にはエンジン後部のカバーを開け、直接排気を行うことである程度の推進力としても利用される。

 サブパワーユニットもNKiD-03と同様、オムニセルの大型超伝導バッテリー搭載。エンジンがフレーム外に設置されたため、その分のスペースを埋める形になっている。このバッテリーユニットはNKiD-03に装備されたAP-04Dを大型化したAP-05であり、機体の小型化ともあわせてエンジンカット状態での静音駆動時間を120分まで延長することに成功した。なお、全センサ・レーダーを稼働させた場合の稼働時間は約40分。

■センサー
 センサー系の配置はNKiD-03を踏襲しており、頭部は捜索・追尾レーダードーム、可視光線/赤外線兼用CCDカメラ24基の他、音響センサ(外部マイク)、温度センサ、運動用圧力センサ、加速度センサ、ジャイロなどを搭載する。

■コクピット
 コクピット内部は狭く、モニター類は最低限とされて基本情報はすべてヘルメットHMD(ヘッドマウントディスプレイ)に投影された。パイロットが機体制御を担当、コパイロットが火器管制とデータ処理、対電子戦を担当することになる。
 NKiD-03ではペリスコープは用意されていなかったが、強力なEMPを受けた場合などを考慮し、胸部装甲横ハッチからペリスコープが突き出せるように改良された。
 メインハッチは最も被弾率が低く、かつ挌座して姿勢が崩れた際に塞がれる可能性が低い位置…頭部下にあり、ハッチ開放時は頭部ごと前方に開く。万一全電力が停止している場合は、コクピットに備えられているサバイバルキット内の緊急脱出用ジャッキを使用して開けることができる。

■その他
 無名騎士藩国は砂漠国であるため、気温変動や砂に対する対策も十分に講じられた。全装備は外気温70℃〜-20℃までの作動が保証され、対砂シーリングが標準で施されている。



■76mmオートカノン

 NKiD-03と同様、主武装として用意された滑腔砲。中〜長距離の火力支援及び狙撃で使用される。

 マニピュレーターのみでの保持とせず、下腕にボルトオンされることで射撃精度・反動制御力を向上させている。これは緊急時には爆裂ボルトで排除可能で、後で拾った場合はマニピュレーターのみでの保持も可能である。

 2門同時装備での連続射撃や精密狙撃を行う場合、機体の揺れや反動を抑制するために背部ラッチにスペイドを装着する。

 弾種としては、APFSDS、HEはそのままにHESHを廃し、代わりにHEAT-MPが用意された。これはレーザー近接信管を持ち、対空用途(低空)に使用することも想定されている。

オートカノン本体


耐衝撃スペイド(背部装備)
これは軽装甲で装備した状態である。
名称 11式76mmオートカノン
砲種 滑腔砲
口径 76 mm
砲身長 55 口径
砲身数 1 門
発射速度 12 発/分
砲重量 4,687 kg
開発・生産 Temporale
弾種別データ
APFSDS 初速 1,420 m/s
有効射程 2,100 m
最大射程 3,400 m
HE 初速 800 m/s
有効射程 4,200 m
HEAT-MP 初速 560m/s
有効射程 2,300m


■運動エネルギーミサイル

 NKiD-03に搭載されていたKEM(Kinetic Energy Missile)のマイナーアップデートバージョン。炸薬を詰めた弾頭ではなく重金属の貫通弾芯を用い、運動エネルギーによって装甲を貫徹する。

 NKiD-10の装備可能な単体攻撃用武装としては最強の威力を誇り、76mmオートカノンでも歯が立たない強固な目標に対して使用される。

 パワーウェイトレシオの向上によって黒曜よりも同時装備数が増加しており、8基(片側4基)を同時装備可能である。さすがにコンテナの大型化は避けられなかったため、白兵〜近距離戦に移行する場合は爆発ボルトによってパージされる。

 NKiD-10本体に設置されたKEM用のセンサー及びFCSは、技術革新によって従来より格段に小型化されている。
名称 11式運動エネルギーミサイル
全長 4.03 m
直径 0.22 m
弾芯重量 75.1 kg
総重量 216.9 kg
最終速度 2,100 m/s
ロケットモーター燃焼時間 5 s
有効射程 5,800m
最適交戦範囲 2,000 m〜5,000 m
推力 90.7 kN
比推力 202 s
運動エネルギー 165.6 MJ
開発・製造 Velocita ed Altezza


■11式35mmチェーンガン

 1,000m以内での射撃戦で最も多用された武装。作動はチェーンガン方式となり、不発やジャムを起こす確率が低下した。

 砲身長は04式35mm機関砲の倍ほどにもなっており、威力・有効射程が向上している。04式ではアンダーバレルグレネードランチャーを装備していたが、実戦での使用率が低かったためにこれは撤廃され、代わりに大型照準センサが追加された。

 激発信号は掌部コネクタから送信されるが、従来のトリガーによる発射機能も残されている。

 機関砲の使用時は腕部アクチュエータをアクティブサスペンションとして駆動させて振動を吸収、集弾率を向上させる技術を新開発。 追跡レーダー装備時には簡易な連動対空砲として機能する。

 弾種は通常弾としてHE、APDS-SSを使用可能。また、非破壊弾として弱装弾+急速硬化型ゲル弾頭も用意され、黒曜子レベルでは対応できないI=D犯罪に対処する。
名称 11式35mm機関砲
口径 35 mm
銃身長 90 口径
使用弾薬 35x228 mm(HE、APDS-SS)
装弾数 マガジン(60発)
発射速度 200〜300 発/分
銃口初速 1220 m/s
有効射程 1,700〜2,200 m
開発・製造 Ambizione Felino Laboratorio


■04式12.7mm機関砲

 胸部に固定装備された回転砲塔型機関砲。NKiD-03に装備されていたものと同じモデルであるが、砲身長が50口径へと延長されてやや威力が増した。
 主として対人掃討用に使用される。
名称 04式短砲身機関砲
口径 12.7 mm
銃身長 50 口径
使用弾薬 12.7x101 mm(通常弾、焼夷弾など)
装弾数 ベルト給弾(130発)
作動方式 ショートリコイル
発射速度 400〜600 発/分
銃口初速 574 m/s
有効射程 500〜700 m
開発・製造 Ambizione Felino Laboratorio


■11式MLRS

 NKiD-10専用に新開発された多連装ロケットシステム(Multiple Launch Rocket System)。片側6発のコンテナに搭載され、通常は2コンテナを装備する。
 
 NKiD-03黒曜では実装されていなかった中〜長距離火力支援用の装備。射出したロケット弾が目標上空で爆砕・分解、多数の子弾頭をばらまいて面制圧を行う。

 センサー能力の限界から単独での照準可能距離はさほどではないが、安価なロケット弾によって中〜長距離支援を行うことが出来るようになり、単体攻撃に特化していた黒曜と比べて運用柔軟性が増した。

 これを装備する場合は被弾誘爆を避けるため、完全な支援機として運用される。
名称 G25ロケット弾
  名称 G26大型ミサイル・ユニット
重量 298kg 重量 1345kg
全長 3.67m 全長 3.67m
弾体直径 0.23m 弾体直径 0.52m
弾頭 F34子弾 500個 弾頭 F34子弾 1422個
あるいはH2弾頭
概要  対機甲・対物・対人用の子弾を搭載する無誘導ロケット弾。発射時に設定された時間で時限信管によって分解、上空からおよそ200m×200mに渡って子弾を散布する。
 弾頭であるF34子弾は着弾衝撃によって炸裂する成形炸薬弾であり、メタルジェットによる貫入効果によって目標上面を貫通する他、破片を撒き散らして周囲の歩兵を殺傷する。なお信管は生分解製プラスチックによって4週間で崩壊し土に還る。これは不発弾による戦後事故を防ぐための措置である。
概要  長距離大型地対地ミサイル。G25ロケット弾4発分のスペースを使用して搭載される。(残る2発分のスペースは誘導装置が占める)
 ただし長射程ミサイルであるために本格的な使用には観測・偵察部隊による目標座標指示が不可欠である。

 搭載されるF34子弾はG25ロケット弾と同等。
 子弾による周囲被害を嫌う場合、H2大型弾頭1発を搭載し散布機能をカット、直接突入・起爆による攻撃を行うこともできる。
名称 11式MLRS
弾数 6発/コンテナ
使用弾種 G25ロケット弾
G46大型ミサイル・ユニット
開発・製造 Ambizione Felino Laboratorio


■ロックブレイカー

 白兵戦用の手持ち武器。片手で保持して使用する。

 NKiD-03では白兵戦用に電磁式パイルバンカーを装備していたが、この装備は威力こそそれなりにあったものの、陣地構築・都市破壊には使いにくい、バッテリーを使い尽くすと再チャージがしにくいという欠点が指摘されていた。そこで新たに発注されたのがこのロックブレイカーである。要はピックつきのハンマーだが、余剰出力の大きいNKiD-10には似合いの武器だった。

 質量を生かしての都市破壊、後部ピックを使用しての陣地構築の他、ワイヤーカッターが付いている。
名称 ロックブレイカー TYPE11
全長 4,230 mm
重量 1,350 t
材質 超高張力鋼
開発・製造 Ambizione Felino Laboratorio


■スモークディスチャージャー

 肩部ステーションに装着される煙幕弾頭発射機。口径が合ってさえいれば、様々なグレネードを投射可能。
名称 12型スモークディスチャージャー
重量 34 kg
使用可能弾頭 ・瞬間発煙弾
・持続型発煙弾(5分)
・催涙弾
・焼夷弾
開発・製造 Ambizione Felino Laboratorio


■装甲オプション


名称 11式軽装甲    名称 11式重装甲
重量 2,350 kg 重量 5,820 kg
材質 高靭性鋳造材
強化セラミック・ケブラー材
材質 高靭性鋳造材
強化セラミック・ケブラー材
開発・製造 G&C Armaments 開発・製造 G&C Armaments
概要  別名、標準装甲。NKiD-10は通常この装甲を装備して出撃する。
 防御力よりも機動力、ペイロードに重点を置いた装甲。
概要  白兵戦の予想される戦場等、防御力が必要とされる戦闘で装備される装甲。部分装備も可能である。
 これを装備した状態でもMLRSコンテナ2個、あるいはKEMコンテナ2個を装備し、35mmチェーンガンあるいは76mmオートカノンを携行できる。(ただし76mmオートカノンは下腕部ステーションを使用するため、その部分の装甲は取り外す必要がある)


■サイズ比較

左:重装甲
中央:軽装甲(標準装甲)
右:NKiD-03 黒曜(比較用)
イラスト:静
設定:GENZ
L:I=D・黒曜2の開発 = {
 t:名称 = I=D・黒曜2の開発(イベント)
 t:要点 = 一般性能要求{
 黒曜2は手堅い技術で作られた安価な火力支援機で、青の7号の開発費、量産、維持コストが余りに高騰したので開発された。アメショーよりも単純に、的を絞って開発されており、地上用途としてはサイベリアンなどをおしのけて、無名騎士藩では数の上の主力となった。

 t:周辺環境 = 砂漠
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *I=D・黒曜2の開発のイベントカテゴリ = 藩国イベントとして扱う。
  *I=D・黒曜2の開発の位置づけ = 生産イベントとして扱う。
  *その国用の黒曜2(乗り物)を作成できる。
 }
 t:→次のアイドレス = なし